みなさんこんにちは。本館5F売場のスタッフSです。
突然ですが、みなさんは「羽二重四匁」という生地をご存知でしょうか??
ちなみに私がこの羽二重という生地を知ったのは、「後藤みな先生」の作品がきっかけでした。
まさにこの写真の作品こそ、後藤先生が作られた「羽二重四匁」の生地で作るつまみ細工になります。
私が今まで見たことのあるつまみ細工というと、生地の表面にしぼが見られる「ちりめん生地」を使用したものがほとんどでした。
ですので、初めて「羽二重」の生地で作られたつまみ細工の作品を見た時に、「なんて繊細で透明感のあるつまみ細工なんだろう…!?」と感動しました!
そして今回、日本の伝統的な「羽二重」の生地をもっと広く知ってもらいたいという思いから、紐釦と先生とコラボしたオリジナルのカラーで「羽二重四匁」を販売することが決定しました!!
商品化までの道のりや後藤先生のつまみ細工に対する思いをインタビューしましたので、ぜひお楽しみくださいませ♪
つまみ細工とは
つまみ細工とは200年以上も昔から続く日本の「和手芸」の1つです。
日本の美として広く周知されており、海外の方をも魅了するほどといわれています。
生地を『折って、つまんで、貼り付ける』という基本の工程によって、つまみ細工の作品は作られるのですが、つまみ方などを少し変えるだけで違った技法となります。
そしてこれらの技法を組み合わせることで、かわいらしいつまみ細工の作品が作り上がるのです。
元々つまみ細工は、着物の生地のハギレ、または古くなった着物の生地を使用して作られたともいわれています。
現在は、生地の表面に「シボ」がみられるちりめん生地を使用したつまみ細工が主流となり、かんざしやハンドメイド作品のアクセサリーとして制作、販売されています。
そんな中、つまみ細工の愛好家の方々の憧れの生地があり、それがこの「羽二重」と呼ばれる生地になります。
世の中ではあまり流通していないということや、実際に使用する際の手間や高度な技術を要することから、つまみ細工初心者には高嶺の花といわれている生地なのです。
目次
羽二重四匁の生地とは?
羽二重は日本を代表する高級絹織物で、平織という技法で、経糸と緯糸に撚りをかけず織り上げる織物になります。
たて糸は細い2本に、よこ糸は湿らせてやわらかくしてから織る「湿緯(しめしよこ・ぬれよこ)」という製法が用いられています。
この製法により、織地が引き締められて密になり、むらなく均一に織り上げることができます。
羽二重に「二」の数字が使用されている理由は、織り機の筬の一羽に経糸を2本と推すことからこの名前になったといわれています。
羽二重の生地の歴史
元々、日本では着物などでよく絹織物が使用されていました。
特に古き時代では、着物や反物に家紋を印として染色加工を施しており、その当時から絹織物が存在していたということがお分かりいただけるかと思います。
その後、日本の紡績業は、明治時代にから昭和初期にかけて大きく発展しました。
そしてこの頃から、海外からの影響を受けて工業化が進み、手織りから機械によって織物は製造されるようになります。
近世より作られていた羽二重、日本の絹織物の輸出は羽二重が中心だったそうです。
欧米に向けて盛んに輸出された羽二重の生地は、女性の衣服の装飾や夜会用手袋、ストール、シルクハットなど、当時の正装、いわゆる「フォーマル」と呼ばれるドレスコードで着用する、格式の高い服装のアイテムに使用されていました。
羽二重の生地の特徴
羽二重四匁の生地の特徴は大きく3つ挙げられます。
- 透明感
- 艶のある質感
- 驚くほどの軽さと薄さによる細かい細工が出来る
透明感と艶
手のひらの上に羽二重の生地を置くと、生地越しに手のひらをしっかりと見ることができ、チュールやオーガンジー、シフォン生地とは異なる透け感があります。
軽く、繊細であるという点では同じですが、生地に少しハリを感じることが出来ます。
中国製の羽二重の生地は厚手のものが流通していますが、薄手の「羽二重四匁」の生地は国内では出回っていません。
それは海外で製造された「羽二重」よりも、日本の「羽二重」の方が繊細で透明感があり、生地の感触が優れているといわれているからです。
実はこれには「水」が関係しています。
中国、海外の水は硬水のためパサパサとした仕上がりになるのに対し、日本の水は軟水なので柔らかい仕上がりとなるのです。
このようなことから、日本で製造される「羽二重四匁」の生地は、艶と透明感を兼ね備えた生地となっています。
羽二重四匁の生地の「軽さ」
羽二重の生地の特徴として挙げた「軽さ」。
羽二重の生地で大きく豪華な作品を作ったとしても、重さが出ないので髪に安定して飾ることが出来ます。
また同じ羽二重の中でも特に薄い「羽二重四匁」は、細い絹糸を織って作られています。
そのため、織り上げる難易度が高いのです。
匁(もんめ)は、重さの単位のことをいいます。
1匁=3.75gとされており、シルク(絹織物)では約93cm四方の生地の重さのことを表します。
数が大きくなるほど厚く、目が詰まっている生地のことを表します。
そのため、四匁の生地はかなり薄手のものになります。
このように上質な絹糸を用いた糸に撚りをかけない平織で、生地に適度な張りがあり、さらっとした手触りの「羽二重の生地」は、絹本来の柔らかく上品な光沢が現れるという最大な魅力を持っています。
ついに商品化!つまみ細工用「羽二重四匁生地」
商品化する「つまみ細工用羽二重四匁」の生地は、手間のかかる下準備の加工を施したものになります!!
その加工は、①染色②糊張り③カットの3つです!
- 色むらの少ない染色
- 均一に塗り広げられた糊張り
- つまみ細工用の小さいサイズにすべてカット
以上の加工がされている為、袋から開けると、気軽にすぐつまみ細工を始めることが出来るようになっています。
正絹生地は薄くて繊細な為、自分でカットすると均等なサイズになりにくく、とても扱いづらいです。
なので、糊張りがされていて、カットの加工も済んでいるというところがイチオシポイントです!
10色のカラー
白生地と9色の染色された生地の全10色展開となります。
つまみ細工作家さんと一緒に、10色すべて色へのこだわりを追求しました!
4サイズ展開
生地のサイズは「16mm、18mm、20mm、30mm」の4種類です。
作品作りで使用しやすい4サイズをラインナップ。
シワが付いた時は低温で当て布をしてアイロンをかけてください。
繊細な生地の為、何度も折り直すとほつれやすいです。そのため折り直すのは1~2回までにするようにしましょう。
また丁寧に扱うようにしましょう。
正絹のため白生地は時間が経つと黄変します。箱などに入れて保管しましょう。
生地の染色後に色どめ加工を行っていますが、日光に当たったり、水などに濡れたりする時間が長いと、染料の色落ちが見られる場合がございます。
白生地と同様に箱などに入れて丁寧に保管してください。また直射日光を避けたり、生地が濡れたりしないようにして下さい。
「羽二重四匁」の生地は、よく流通しているちりめん生地とは全く違った感触であり、かなり薄手なので「つまむのが大変!」と最初は思うかもしれません。
しかし、しっかり角を合わせて丁寧につまめば、どなたでも羽二重の生地を使ってつまみ細工をお作りいただくことが出来るんです。
実際に作ってみることで、薄さ故にずれることが少なく、美しい作品を作るには最適な生地であることがみなさまにお分かりいただけると思います。
「羽二重四匁」の生地が出来上がるまで
実は以前より、シルク(絹)素材のつまみ細工用のちりめん生地の販売を希望する声というのは頂いておりましたが、商品化にはなかなか至りませんでした。
その理由は、シルク(絹)素材特有の一定の品質基準を保つための管理の大変さ、製造や加工が難しく、高価な生地であったからです。
そのような中、後藤先生と出会ったことをきっかけに、「羽二重四匁」の生地を商品化することが決定いたしました!!
商品化するにあたり、生地の選定や品質管理、染色・糊付けなどの加工をどの基準のものにするべきか大変悩みました。
実際に、生地の染色加工が思い通りにいかなかったり、どのようにして品質や生産管理をしていくのかといったことで計画が上手く進まなかったりして、何度も商品化が危うい状況となりました。
海外から輸入した蚕を日本にて加工・製造
商品化するつまみ細工専用の「羽二重四匁」の生地は、中国やブラジルより蚕を輸入し、福島県にある機屋にて白生地にしたものを山形県で精練の加工を施しています。
日本国内に今まで多数あった機屋や精練工場は、現在どんどん少なくなっており衰退傾向にあるのが事実です。
また、「羽二重四匁」の生地ですが、実はふわふわした状態の薄い白生地でしか流通しておりません。
それゆえ、用途も限られるため手に入りにくいということ、また生地を入手後の加工が難点とされています。
その難点というのが手間のかかる下準備なのです。実際に白生地を入手したら、以下の工程をしなければつまみ細工に使うことはできません。
こうした中でも、 日本の古くからある伝統的な生地を存続させようと進めている、職人さんや加工の現場を今回お伝えしようと思います!
「羽二重四匁」の加工 その①白生地の染色
つまみ細工用の小さな生地をちょっとだけ染めたり、少しずつカットしたりするのは大変難しく、ある程度の量を染めて、カットする必要があります。
すなわち少量で試してみるということが難しく、大掛かりな作業となってしまうため、つまみ細工の職人ではない初心者には手を出しにくい素材でもあるのです。
まるでお風呂のような大きな浴槽の中に、白生地全体を浸します。
色むらが出ないよう染料を十分に溶かして、白生地がしっかりと染色液に浸るようにしています。
ちなみにお湯で染料を混合して染色液を作り、さらに染浴の温度も高温のため、工場の現場は大変暑い環境となっています。
度々、染色機の中に浸している生地を工場の職人さんが、目視で状態を確認しています。
写真をご覧いただいてもお分かりいただけるかと思いますが、染色中の羽二重の生地には色むらが見られることはありません。
とてもきれいに染まっています!
「羽二重四匁」の加工 その②糊張り
大変薄い「羽二重四匁」の生地は糸目を通すのも難しく、糊をした際に歪んでしまうということもあるそうです。
やはり、慣れない初心者の方にとっては手厳しいとされています。
工場では糊張り加工を行う機械があり、ムラになることなく、均一の量の糊を羽二重の生地に加工することが出来ます。
糊張り加工によって生じることのある、歪みもほとんど見受けられることもありません。
「羽二重四匁」の加工 その③カット
羽二重四匁はとても薄く、繊細な生地となっている為、一般的な生地に比べてとてもカットがしづらいです。
そのため大量に使用する場合、長時間の集中と根気の必要な作業となり、とても時間が必要になります。
ロータリーカッターなどを使用して生地のカットは行うのですが、こちらの作業も生地のサイズが小さくなればなるほど大変なのです。
そこで弊社は、そんな大変な作業を全て済ませた便利なカット済み生地を販売しています!!
作品を作るとなると、やはり数色は染めないとなりませんので、生地を染めてから糊張りをしていると、1日では到底終えることが出来ない作業量になります。
ちなみにこれら全ての工程は、2~3日程度と大変手間がかかるものといわれており、つまみ細工の作品作りに手慣れている職人の方でないとできないといわれています。
羽二重の生地や使用する染料の特性上、このような環境の中で加工作業を行う必要があるのですが、なかなか十分な設備や環境を用意することはもちろん、経験や知識の浅い私たちが加工を行うのは容易ではありません。
なるべくそのような負担を減らし、つまみ細工の作品作りに集中して取り組んでいただくために、加工済みの羽二重の生地を商品化しようと取り組みました!
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Chuko Online▽「羽二重四匁」生地の50cm単位でのカット販売もしております▽
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Chuko Online作品作りの時に一緒にご使用いただきたいアイテムはこちら▽
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Chuko Online花びら・後藤みな先生について
小学生の頃に、磐城(いわき)流つまみ絵を祖母に習ったのがつまみ細工との出会い。
夏休みの工作の作品では、NHK「婦人百科」を見てつまみ細工でデコレーションした箱を作成。
その後も趣味としてつまみ細工の髪飾りなどを制作し、2011年春にはブログにて作った作品を発表。
ブログを開始したところ「教えて欲しい」という声が多く、同年秋より東京にてつまみ細工の教室と通信講座での指導を開始。
私も先生の講座を受講しましたが、先生の講座はとても分かりやすく、初めてでも心強く、安心して、あっという間の楽しい時間となりました♪
「教室で習ったことは商用利用禁止」とするとかえってつまみ細工の可能性を狭めてしまうのではないかと疑問に感じた後藤先生。
そのため、つまみ細工の技法やデザインは教室・講座開始当初より、商用利用可能という理念を掲げておられました。
現在は「誰でもわかりやすく、きれいに作れるつまみ細工」をモットーに、初級~上級までのコースを設けて受講生につまみ細工を教えておられます。
また、染色やカット講座といったつまみ細工を楽しむ可能性を広げる講座も随時開催されております。
後藤先生の教室や通信講座には沖縄、名古屋、岩手からと全国各地より受講したいとお申し込みがあるそうです。
そして受講生にはハンドメイド講師はもちろん、仕事の内容に関わらず美容師や保育士の方も多く在籍しており、仕事に生かしておられるそうですよ。
経歴
- 2011年4月 つまみ細工ブログ開始
- 2011年9月 東京都広尾でつまみ細工の教室と通信講座を開始
- 2014年6月 つまみ細工の教室認定の講師講座を開始
- 2015年5月 「はじめてでも簡単 素敵なつまみ細工(ブティック社)」
- 2018年4月 「付録付きですぐ作れる つまみ細工の可憐な花々(ブティック社)」
- 2021年1月 「改訂版 付録付きですぐ作れる つまみ細工の可憐な花々(ブティック社)」
- 2022年12月 「改訂版 はじめてでも簡単 素敵なつまみ細工(ブティック社)」
- 2022年12月 法人化、一般社団法人つまみ細工検定協会設立
後藤先生の書籍はこちら
先生監修の書籍は、初心者の方でも安心してお作りいただくことが出来るようにと、詳しい写真が付いています!
後藤先生にインタビューしました!!
今回対面でのインタビューは叶いませんでしたが、こちらからいくつか後藤先生に「つまみ細工」に対しての魅力や思い、これからも伝えていきたいことなどをお伺いさせていただきました!!
それでは、先生がお作りになられた作品と一緒にお楽しみくださいませ♪
後藤先生が思うつまみ細工の魅力は何でしょうか?
簡単に出来るのに「ちょっとした工夫」だけで様々な表現が出来る奥深さ
つまみ細工も基本的な技法はとても少なく、単純で誰でも簡単にできる手芸です。
そんな簡単に出来る手芸であるにも関わらず、「ちょっとした工夫」で表情を変え、様々な花や植物、動物を表現できることが大きな魅力です。
また、特別な材料を準備しなくても気軽に始められるのも嬉しいですね。
ピンセットと糊やボンド、そして気に入った生地がちょっとだけあれば、すぐに始められます。
ところが、最初は簡単で気軽に始めたはずなのに、「あんな生地も欲しい」「こんな技法も取り入れたい」「こういうつまみ方も試してみたら?」とどんどん沼にハマっていく面白さがあります。
簡単で単純なのに奥が深い、それがつまみ細工の魅力だと思っています。
つまみ細工を体験したことがありますが、生地のデザインやほんの少しつまみ方を変えるだけで、まるで違った作品のように思えることがあります。
また思っているよりも少ない材料で、こんなにも可愛らしい作品を作ることが出来るのかと私自身も感動しました!!
どういうことから創作意欲が沸き立ちますか?
日々の「あ、きれいだな。」という気付き
道端やお花屋さん、庭園散策などをしている際に季節の花々を見ていると、「この花はどんな構造なんだろう?」「どうやって花びらが重なっているのだろう?」「蕾はどんな形で、どんなふうに花開いていくのだろう?」と興味が湧き、次第にそれらをつまみ細工で表現してみたくなります。
また、着物の雑誌や書籍などを読んでいる途中、古典的な文様や家紋などのモチーフを見ると、それらは「どうやったらつまみで表現できるか?」とつい考えてしまいます。
そんな日常の「あ、きれいだな」という発見から創作意欲が湧いてくることが多いです。
どのように自分なりの工夫をするのか
そして、もう一つ。
頭の中にあるいろいろなアイデアを実際に手を動かして表現してみると、「思ってたんと違う」とがっかりすることもあります。
でも、落ち込んだとしても、「じゃあどう工夫したらいいか?」と逆に私の場合は意欲が湧いてくるんです!
つまみ細工は基本が単純なだけに、どのようにして自分なりの工夫をするかを考えるのがとても楽しいのです。
なるほど!
後藤先生は、日々の暮らしの中で見て感じた「キレイだな」と思う瞬間をつまみ細工を通して表現されているんですね。
特にそれぞれのお花をつまみ細工で表現されている時は、まるで本物のお花のようなリアルさを感じました。
そのように感じた理由は、実際のお花と同様の構造となるよう細部まで観察し、忠実に再現することを先生が追及しているからこそなのですね!!
作品を作る時にこだわりや大切にしていることはありますか?
こだわり①色遣い
色遣いにはこだわりがあり、かなり沢山の色を駆使してつまみ細工の作品を作っています。
例えば真っ赤な半玖珠を作るにしても、実は何色もの赤を使っていたりします。
また、反対色を挿し色に入れたりするのも好きで、お気に入りの色の組み合わせをいくつも持っています。
生徒さんたちに「この色合わせ、先生らしくて大好きです!」と言って頂けると、いつも嬉しい気持ちになります。
こだわり②生徒さんへのつまみ細工の技術や技法の伝え方
また講座で教えることを前提に作品を作ることが多いので、どう作ると効率的に美しくできるか、また不要な手技や不必要な動きを省き、より合理的な手順を考えながら作るのもこだわりです。
一人で黙々と、『見えない生徒さん』に「ここをこうすると簡単にできるでしょ!」と実は脳内で話しかけながら作っています(笑)。
私自身は色々試して苦労をするのも好きなのですが、生徒さんに教えるときには「分かりやすく論理的に最短距離で作ってもらいたい」という思いが強いです。
そのため、新しいワンランクアップしたやり方を思いついたときなどはとても嬉しいです。
先生のこだわりポイントは、作品の完成度を左右するともいえる「色遣い」と生徒さんへの技術の伝え方の2点なのですね。
「お気に入りの色の組み合わせ」と聞きますと、ますます気になります!
どのような色の組み合わせなのか、またお話しお伺い出来る時にでもお聞きしてみたいですし、今後のコラボ企画でぜひみなさまにもご紹介できればなと思います!!
つまみ細工を通して伝えていきたいことは何ですか?
つまみ細工は江戸時代から続くものと言われていますが、その歴史の中で形が変わってきています。
その歴史の中でも、こんなにも新しい道具や新しい材料が出てきて、新しい技法、新しい表現がつまみ細工に加わったのは、ここ10年くらいがはじめてなのでは?と思うくらい技術が進んだと思います。
もちろん伝統や先人から学ぶことも大切ですし、伝統が廃れることがあってはならないと思います。
その一方で、伝統とは過去の一時期の物ではなく、過去から、現在、未来へと続くものだと思っています。
昔ながらの伝統的な方法を大切に考え、新しい方法の良さを認めながら適材適所に使い分けていくことができれば、さらにつまみ細工は発展するのではないかと思います。
こんなにも愛好家が増えたのは、SNSの発達により作品の発表の場や交流の場が増えたおかげだと思っています。
私もInstagramやブログなどでいろいろな作品、またその作品に対する思いを発表することをとても楽しんでいます。
これからも勉強と研究を重ね、より美しい、分かりやすい技法や表現を生徒さんや書籍の読者の方々、SNSを見て下さっている方にも伝えていくことができればと思っています。
後藤先生、ありがとうございました!
先生が手をかけてお作りになられるつまみ細工の作品は、どれもまるで本物のようなお花の作品に思えるほどの繊細さを感じることが出来ますが、その理由が今回のインタビューを通して分かりました!
また、先生が思う「つまみ細工の魅力」や「今後伝えたいこと」についてお聞かせいただいた際に、先生の「つまみ細工」への熱い思いというのも伝わってきました!
日本の伝統「羽二重四匁」の生地で本格的なつまみ細工を…
薄い「羽二重」の生地だからこそ、小さく繊細な表現をすることができ、ちりめんではとても表現できない、細かく美しいお花を作ることができます。
透明感を感じることの出来る「羽二重四匁」の生地は、重ねることでグラデーションを作り上げることも出来ます。
ぜひ、この機会に多くの方に「羽二重四匁」の生地を使ったつまみ細工の作品作りに挑戦してみませんか?
紐釦(チューコー)コラムでは、過去につまみ細工の技法や必要な道具などをそれぞれまとめた特集もございます!
こちらも合わせてお楽しみいただければと思います!
クラウドファンディング開催決定!
この度、羽二重四匁の生地の良さを多くの方に知ってもらいたいという思いから、クラウドファンディングに参加することが決定いたしました!!
ご支援いただいたみなさまへは、羽二重の生地をお楽しみいただけるような体験を弊社よりお届けいたします♪
ご興味のある方はぜひ、上の写真、もしくは下のボタンより、クラウドファンディングのページをご覧くださいませ!!
リターンの内容はこちらの5種類をご用意!
ご支援いただいた金額ごとにご用意をいたしております♪
詳細はクラウドファンディングのページにてご確認ください。
※こちらの内容はクラウドファンディング限定となっております。オンラインサイト、店舗では後藤先生の講習動画のお申込みや作品のお買い求めは出来ません。
またこちらのセット販売は行っておりません。予めご了承くださいませ。
商品についてのお問い合わせはこちらからお願い致します!
日本紐釦本館5F売り場でも、「つまみ細工」や和手芸関連商品をご用意しておりますので、ぜひお立ち寄りくださいませ!!
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