目次
リボン刺しゅうとは
リボン刺しゅう必須のキホンアイテム
刺しゅうリボン(正絹リボン)
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刺しゅうリボン(正絹リボン)は、刺しゅうがしやすい幅、素材で作られています。
3.5mm、4mm幅の刺しゅうリボンを使うことが多いですが、作品によっては7mm、8mmといった太めの幅のリボンも使用します。
そして長さは5m程度と使用しやすい量となっています。
通常のリボンとは違い薄手となっており、刺しゅうに適した厚みのリボンです♪
※刺しゅうリボンのしわや折り筋が目立つ時は、当て布をして低温のアイロンをかけてから使用してください。
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紐釦で販売中の刺しゅうリボンのカラーは45色展開!
刺しゅう用リボンは薄くて柔らかいものがおすすめです!
基本となる刺繍リボンの作品作りで使用する幅は「3.5mm」のリボンです。
また、ふっくらとした立体感のある花びらを表現にしたい時は、「7mm」幅の太幅タイプのリボンで刺しゅうをしてみてください。
リボンの幅はもちろん、ボカシ模様などの模様が入ると、また違った表現が見られます!
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Chuko Onlineリボン刺しゅう針
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リボン刺しゅう針(シェニール針)は、リボンを引っかけて引きつれたりするのを防ぐために、針先が丸くなっています。
さらに、針穴にリボンが通る必要があるため、針穴が大きいものである必要もあります!
針の太さはステッチや使用するリボンの幅によって使い分けをします。
実際に刺してみて、刺しにくいと感じたり、リボンが抜きにくかったりしたら使用する針を交換してみましょう!
布
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リボン刺しゅうは、麻、サテン、モアレ、シャンタンといろいろな素材の布に刺すことが出来ます。
布を選ぶ時は、織り目があまり詰まっていないものにするのがおすすめです!
というのも織り目が詰まっていると、リボンを何度も刺していると、生地との摩擦によってリボンが傷みやすくなってしまいます。
しかし、薄い布や毛足の長い布地は適しません。特に薄手の生地にリボン刺しゅうをすると、リボンの通る穴が広がり見栄えが良くないからだそうです。
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コットン地より、ほどよく目の詰まったリネン地、やや厚手のサテンやタフタなどが刺しやすくおすすめです!
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Chuko Online目打ち
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目打ちは刺したリボンをふっくらとさせたり、形を整えたりする時に使用します。
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Chuko Online刺しゅう用ハサミ
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こちらは、刺繍糸やリボン刺しゅうなどこまかい作業に適した、先端部分が細くなっているはさみです。
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Chuko Onlineここまで紹介したアイテムは、あると便利な用品でした!
またカルトナージュのキットに、リボン刺しゅうを施してもかわいくなりますよ♪
カルトナージュキット
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手づくりのカルトナージュ作品のワンポイントとして、リボン刺しゅうを刺してみるのもおすすめです!
リボン刺しゅうの刺し方
リボン刺しゅうのステッチは、糸では刺すことの出来ないリボン刺しゅうならではのものに加えて、糸の刺しゅうと同じ刺し方のものが多くあります。
リボンは刺しゅう糸と違って幅があるため、1針刺すだけでもボリューム感を感じることが出来ます。
【リボン刺しゅうの刺し方】その①リボンを針に通してみよう!
①刺しゅう用リボンをカットする
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刺しゅう用リボンを使用しやすい長さ(約20cm)にカットします。
②針に刺しゅうリボンを通す
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針にリボンを通したら、リボンの端から約1cmのところに針を入れます。
③針穴にリボンを固定させる
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リボンを自分の方に引きます
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リボンを固定出来ました!
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針先を持った状態で、反対側のリボンを引いてしっかりと針穴でリボンを固定させます!!
針を持っていない方の手を使って、リボンを自分の方に引きます。
※この時にリボンが傷まないよう、思いっきり力任せに引っ張らないようにしましょう。
【リボン刺しゅうの刺し方】その②生地にリボンを刺して見よう!
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縫い始めの位置を図案で確認し、裏側からはじまりの位置の近くに針とリボンを通します。
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リボンの根元の際に近い部分に針を刺し入れ、リボンの端を抑えながら、針をゆっくりと引いて引き締めます。
表側から見ると、小さなステッチが出来ているような仕上がりになります!
【リボン刺しゅうの刺し方】その③リボン刺しゅうのキホンのステッチを知ってみよう!!
売場のリボン刺しゅう経験者のスタッフが、おすすめする3つのステッチをご紹介したいと思います!
ストレートステッチ(リボンステッチ)
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ストレートステッチ(リボンステッチ)は、まっすぐの線のように刺すステッチです。
刺しゅう生地から出てきたリボンの両端部分がクシュとすぼんだ状態となるため、花びらのような形となるのが、糸で刺す刺しゅうとは違うところです。
写真の通り1本の直線ではありますが、長さや並べ方に変化を持たせることでいろんな見せ方をすることが出来るんですよ!
ストレートステッチの刺し方
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直線となる位置に針を運ぶ
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裏側からリボンを刺し出したら、直線となるように真上(真下)に向けて、もう一針刺し入れる。
直線のサイズを大・中・小と変化を付けてステッチをお楽しみいただけます♪
リボンステッチの刺し方
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直線となる位置に針を運ぶ
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刺し入れる
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ストレートステッチと同じく、まずは裏側からリボンを差し出します。
2針目は生地にそのまま針を刺すのではなく、リボンの上から刺し入れます。この時のリボンはねじれやよじれがないことを確認し、リボン幅の中央部分に針が来るように刺し入れます。
※リボンを引きすぎないように気を付けてください!
リボンの上から刺し入れた部分の端が少しすぼんだ形になります♪
花びらのような形となるので、お花をリボン刺しゅうで作りたい時におすすめですよ!!
フレンチノットステッチ
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フレンチノットステッチは、結び目のように仕上がるステッチです。
玉止めのように見えますが、実はよく見るとキレイな丸い形となっているのです。
ぽこぽこと丸く立体感の出るフレンチノットステッチは、糸の本数や巻き回数などでも仕上がりに変化が出ます。
フレンチノットステッチの刺し方
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生地の裏側から1針差し出し、針先の部分に糸をかけます。
※糸をかける数(巻数)で、完成する丸のサイズが変わります!
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ゆるまないようにして
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針に巻き付けたリボンがゆるまないように、1針目に差し出した際の部分に針を垂直に刺し入れます。
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針先に巻き付ける回数で結び目の大きさが変わります。
左から順に、1回、2回、3回とリボンを針先に巻き付けた回数を変えてみました。
少しサイズが違っているのが、お分かりいただけませんでしょうか。
「ストレートステッチ」と「フレンチノットステッチ」の2種類は、フランス刺しゅうの基本のステッチと同じとなっておりますので、すでにご存知の方も多いかもしれません。
次にご紹介する「スパイダーウェブローズステッチ」は、リボン刺しゅうをされる方にぜひ知っていただきたいステッチとなります。
スパイダーウェブローズステッチ
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スパイダーウェブローズステッチは、華やかなバラのような立体感のある輪の形に仕上がるステッチです。
刺しゅう糸で刺すよりもリボンで刺した方が、バラの花びら1枚1枚を感じることが出来ます。
スパイダーウェブローズステッチの刺し方
①下書き(丸の形)の中に、Yの字(フライステッチ)を作る
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まずは、生地に丸の形(青色の線)を下書きします。
その後、丸の形の中にYの字(フライステッチ)をリボンで作ります。
【Yの字の作り方】
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下書きの線上に、1針目を差し出し、2針目を刺し入れます。
丸の下書きの真ん中から3針目を差し出します。ちなみにこの時リボンは、少したゆませておきます。
リボンをゆっくりと引き抜き、3針目の差し出した部分の真下に、4針目の針を刺し入れればYの字(フライステッチ)が完成します!
②中心に向けて「5本のリボンの線(芯)」を作る
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生地とリボンの間にリボンを通す。
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4針目の横に5針目を差し出し、Yの字の上の部分のリボンと生地の間を通します。
通したら6針目を刺し入れます。
すると下書きした円の5カ所から中心に向かって、リボンの芯が完成します。
下書きで描いた円(図案)の上に刺すリボンの刺す目は、必ず奇数出ないといけません。
というのもこの後リボンを上下、互い違いとなるよう、リボンの線(芯)にくぐらせます。
その際、偶数だと何周リボンをくぐらせても、同じところを通ってしまいますので、キレイなバラを作ることが出来ません。
そのため、円(図案)の上に刺すリボンの刺す目は、奇数(5、7、9…)でなくてはならないのです。
③リボンを線(芯)にくぐらせる
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中心部分から針を刺し出します。
1本おきに上下、交互に渦を巻くかのように、リボンをぐるぐると線(芯)にくぐらせます。
芯の部分が見えなくなるまで、ぐるぐるとリボンをくぐらせたら針を入れます。
くぐらせるときのリボンは緩すぎてもきつすぎても良くありません!特に最後は引っ張りすぎないようにしましょう!
ただ、中心部分はキュッと小さくすぼんだ形になっていると、強弱が付いてより立体感のあるバラの花のようになりますので、ぜひバランスを見ながら作ってくださいね♪
④目打ちなどで形を整えて完成!
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最後に先の細い目打ちなどで形をしっかりと整えましょう!
ふんわりとリボンを整えると、まるで1枚1枚、バラの花びらのような見た目となります!!
ちなみに、花びらの色を変えたい時は③の工程の途中でリボンの処理(始末)を行い、リボンの色を変えてくるくるとくぐらせると良いですよ♪
多色で作るリボンのバラは、また変わった印象を与えてくれるはずです!
こちらでご紹介した3種類のステッチを組み合わせて、色々なお花を刺すことが出来ます!!
ぜひチャレンジしてみて下さいね♪
刺し終わりの後処理の方法は?
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布を裏返して、リボンの根元の部分で玉止めをします。
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裏側の針目の1目にリボンと針を通します。
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0.5cm程リボンを残し、残りの不要なリボンは裁断したら完成です!
リボン刺しゅうの作品作りで気を付けたいポイント
①リボンがよれないように気を付けよう!
リボンがねじれた状態で刺していくと、ふっくらとやわらかな仕上がりとは異なる見た目となってしまいます。
また、優雅な曲線を描くのも難しくなってしまいます。
そのようなことにならないためにも、丁寧に針を刺していきましょう!
ただ、リボンにわざとよりをかけるステッチもあるので、図案に記載のステッチや実際の作品でどのような表現をしたいのかを考えて作品は作ってくださいね。
②1回目のリボンは長すぎない長さにしよう!!
作品づくりの際に、「たくさん使用するから…」と最初からリボンを長めにとってしまうと、何度も刺している間に生地との摩擦でリボンが傷んでしまいます。
同じ色を継続して刺すときでもリボンの長さは、30~40cmを目安にしましょう。
シワやヨレの予防にもなります!!
③リボンを強く引きすぎないようにしよう!
リボン刺しゅうは、リボンを刺した後の引きが緩くても強すぎても良くないといわれています。
これは、緩すぎるとメリハリのない締まりのない印象に、また強く引きすぎると玉留めが抜けてしまったり、キュッと縮こまったようなバランスの悪い花の形になってしまったりします。
リボン刺しゅうでふんわりとした柔らかいお花を作りたい時は、強すぎず緩すぎない丁度いいバランスの力で刺すように気を付けてくださいね。
ふっくらやわらかなリボンで作る「リボン刺しゅう」に思わず胸キュン。
リボン刺しゅうは糸で作りだす表現とは一味違う、ふっくらとした立体感とふんわりと優しい光沢感が大変特徴的な刺しゅうです。
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特に紐釦でお取り扱いしているリボン刺しゅうにおすすめの正絹リボンは、テカテカとした光沢感より、しなやかで少し上品さを感じることが出来るような、艶感を感じられるようなリボンです。
やわらかい質感とやさしいカラーで作り上げるリボン刺しゅうの作品は、お部屋に飾るだけで一気に華やかな空間へと変わること間違いありません!!
ぜひ、これから挑戦してみませんか??
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