みなさんこんにちは!2F売り場のOです!
今回はポーチやバッグ、スカートやワンピースなどのお洋服を作る時に使う「ファスナー」のサイズ調整方法をご紹介いたします。
目次
ファスナーとは
何回でも自由自在に開閉することの出来る留め具の ファスナーは洋服やバッグ、ポーチなどいたるところで使用されています。
実は英語で「しっかり留めるもの」という意味があるそうです。
ファスナーの部位と仕組みについて
ファスナー(チャック)は大きく「テープ」「エレメント(務歯)」「スライダー(開閉部品)」で構成されています。
テープ
ファスナーを洋服やポーチなどの本体に縫いつける部分です。
エレメント(務歯)
かみ合わせる歯の部分のことです。
ギザギザのエレメントがかみ合うことでファスナーを開け閉めすることが出来ています。
スライダー(開閉部品)
ファスナーを開け閉めするときに動かす部分です。
エレメントをかみ合わせる上で大切な役割を担っています。
スライダーを上げるとエレメントがスライダーの中を通った時に、ギザギザしたエレメントが次々とかみ合いファスナーが閉まるようになっています。
反対にスライダーを下げると、エレメントは押し広げられて離れていきます。
ファスナーの種類について
ファスナーは大きく3種類に分けることが出来ます。
金属ファスナー
エレメントの部分が金属製のファスナーです。
高い耐久性かつ、重厚感のあるデザインが特徴的です。
厚手のカバンやポーチ、洋裁ではパンツやアウターなどに使用されます。
コイルファスナー
エレメントの形がコイル状になっているファスナーです。
金属ファスナーやビスロンファスナーと比較すると柔軟性があるのが特徴です。
エレメント部分も柔らかく、柔軟性があることからサイズ調整もしやすいです。
薄手の衣類やスポーツウェアなどでよく使用されています。
ビスロンファスナー
エレメントが樹脂製のファスナーです。
金属ファスナーに比べて軽量であり、色展開が豊富なパターンがあります。
軽量でありながらも、しっかりと強度も兼ね備えているファスナーのため、バッグやアウター、アウトドア用品と幅広い場面で使用されています。
エレメントサイズでファスナーの留め具のサイズが分かる?!
ファスナーのサイズは、テープの「長さ」によるものと「エレメント」というファスナーの嚙み合わせている「ムシ」の部分の2種類あります。
ファスナーのエレメントは数字が大きくなるにつれてサイズも大きくなります。
このように写真をご覧いただくと一目瞭然です。
また、ファスナーによってはスライダーの裏面にエレメントサイズが記載されているものもあります。
ファスナーのサイズ調整で必要となる下止めや上止めについては、エレメントサイズと同じサイズのものを使用してください。
ファスナーのサイズ調整や修理に必要な材料と道具
- ファスナー
- 喰切
- ラジオペンチ
- ピンキングハサミ
- ファスナーメイト
最低限こちらの道具が揃っていれば大丈夫です◎
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ファスナーのサイズを調整してみよう!
それでは早速、「ファスナー」のサイズを調整してきましょう♪
「金属ファスナー」「コイルファスナー」「ビスロンファスナー」の各種でサイズの調整方法が異なってきます。
留め具の選び方
ファスナーの留め具を選ぶ時は
- ファスナーの種類
- ファスナーのエレメントサイズ
この2点を必ず確認して、それぞれに対応している専用の留め具を使用してください。
例)レザークラフトファスナー
写真の場合はファスナーの種類が「金属ファスナー」でエレメントの裏のサイズが「5番」となっている為、「5番の金属ファスナーの留め具」が対応している留め具になります!
金属ファスナーのサイズ調整方法
エレメント部分が金属製のファスナーです。
高級感があり、厚地のバッグやポーチに使用されます。
商品例:玉付きファスナー/レザークラフトファスナー
①使用したいファスナーの長さにしるしを付ける
下止めからファスナーをカットしたい長さの場所に印を付けます。
例)20cmのファスナーを15cmにカットしたい場合、下止めから15cmの場所に印を付けます。
②ファスナーの務歯(ギザギザ)を引き抜く
ムシの頭を喰切で斜めにカットします。
芯ひもに残ったムシは喰切を使用して曲げながら外します。
③ファスナーの留め具を付ける
ファスナーの上止めが動かないようにペンチを使用してしっかりと固定させます。
④余ったテープの部分をカットする
ファスナーの上止めから2cmの上をハサミでカットして完成です◎
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コイルファスナーのサイズ調整方法
柔軟性に長けており、薄くて軽いファスナーです。ポーチなどにおすすめです♪
商品例:ネオンスケルトンファスナー/スケルトンファスナー/45コイルカラフルファスナー/ポーチ用カラフルファスナー
①使用したいファスナーの長さにしるしを付ける
上止めからファスナーをカットしたい長さの場所に印を付けます。
例)20cmのファスナーを15cmにカットしたい場合は上止めから15cm下の場所に印を付けます。
②返し縫いする
印を付けたところを返し縫します。
この時、ファスナーのムシが分離しないように気を付けてください。
③ 余ったテープの部分をカットする
縫い止めたところから余分なカ所をハサミでカットします。
コイルファスナーのサイズ調整の方法を動画でチェックしてみよう!
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ビスロンファスナーのサイズ調整方法
金属ファスナーよりも軽く、スライダーも滑りも丁度いいです。
またカラーバリエーション豊富となっております。
商品例:コンビファスナー/トリプルファスナー/ネオンカラーファスナー
①使用したいファスナーの長さにしるしを付ける
下止めからファスナーをカットしたい長さの場所に印を付けます。
例)20cmのファスナーを15cmにカットしたい場合、下止めから15cmの場所に印を付けます。
②余分なムシを外す
ファスナーのムシの溝に喰切を沿わせ、印を付けた場所まで余分なムシを割りながら外していきます。
上止めの幅を考慮して1~2個分、余分にファスナーのムシを取ります。
③上止めを固定する
ファスナーの上止めが動かないようにペンチを使ってしっかりと固定させます。
④ 余ったテープの部分をカットする
ファスナーの上止めから2cmの所をハサミでカットして完成です◎
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ビスロンファスナーのサイズ調整を動画でチェックしてみよう!
もっと簡単にサイズ調整ができる「フリースタイルファスナー」
お好みの色のテープとスライダーの組み合わせで、お好きな長さのファスナーをお作りいただくことが出来ちゃいます♪
カラフルなファスナーとスライダーを自由に組み合わせていただけます。その組み合わせは30,000通り以上!?
オリジナルの作品作りにピッタリのアイテムです◎
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【番外編】よくあるファスナーのお困りはコレで解決!
そもそもファスナーが壊れてしまう原因は?
- 経年劣化によるファスナーのエレメントやスライダー部分の錆が原因
- エレメントが曲がっていたり、スライダーに隙間が出来てしまったりしてエレメントのかみ合わせがうまくいかないことが原因
といったように原因は様々なんです。
では、普段の日常からファスナーが壊れないようにするにはどのように扱うのが良いのでしょうか??
詳しく知りたいファスナーの上手な使い方
よくあるファスナーを使用中のお困り事例を元に、解決方法をご紹介いたします!
ファスナーの滑りが悪いとき
ファスナーも開閉がスムーズにできない場合は、スライダーを無理に動かさずに「ファスナーメイト」という潤滑スプレーをエレメントの両面に塗布してください。
数回ほどスライダーを移動させて馴染ませるだけで滑りが良くなります!
エレメント抜け
バッグやポーチなどのファスナーを無理に閉めようとすると、エレメント部分に負担がかかり破損したり、テープ部分が切れてしまうことがあります。
無理な負担がファスナーにかからないように、中の荷物を減らしたり、左右のエレメントを接近させたりしながらファスナーを閉めるようにしてください。
布などをかんだとき
開閉時に糸や布を噛んでスライダー部分が動かなくなることがあります。
そんな時は無理にスライダーを動かさずに、噛みこんだものを丁寧に外しながらスライダーを元に戻してください。
また、完全に噛みこんでしまった場合は力任せにスライダーを動かそうとせず、少しずつ戻していくようにしていきましょう。
これでファスナーのサイズ調整は完璧◎
みなさんいかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した方法で初心者の方でも簡単にファスナーのサイズの調整をしていただくことが出来るはずです。
特にオリジナル商品「フリースタイルファスナー」はとっても簡単にサイズの調整はもちろん、縫い付けもしていただくことが出来ます!!
また、日頃から丁寧にファスナーを使用したり、お手入れして頂いたりすることで長く愛用しているバッグやお洋服を着用し続けていただけますよ♪
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日本紐釦本館2F売り場でも、ファスナー以外の服飾資材関連商品をご用意しておりますのでぜひお立ち寄りくださいませ!!
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