みなさんこんにちは!本館4F生地売り場のTです。
今回はエコバッグでもよく使用されている「ナイロン生地」を家庭用ミシンで初心者でも簡単に楽しく縫う方法をご紹介したいと思います!
また、日本紐釦で働いているハンドメイドがお好きなパートさんに「ナイロンオックス生地」をラクラク簡単♪に縫うおすすめポイントや失敗しないためのアドバイスもお話しいただきました!
※ご紹介するレシピはREC471「ナイロンオックスで作るボックスポーチ」です。
目次
ナイロンオックス生地とは?
「ナイロンオックス生地」は、ナイロンの糸を高密度に織った生地です。
エコバッグはもちろんマルチケースやポーチ、折りたたみ傘などによく使われています。
そんなナイロン生地には良い点もあれば扱いにくい点もあるんです。
ナイロン生地のメリット
軽い
ナイロンは天然繊維の生地と比較すると非常に軽く、同じ合成繊維のポリエステルよりも若干軽い生地です。
この軽さはスポーツウェアやバッグといったスポーツ関連のアイテムはもちろん、ビジネスシーンにおいても需要度は増しているため現在重宝されています。
お手入れがしやすい
すぐ乾き水を弾く「速乾・撥水性」と引っ張ったり圧をかけたりした時に元に戻ろうとする性質の「弾力・伸縮性」がある点が特徴です。
また水や油・海水や薬品・カビといった多くの外的影響に強く、洗濯による色移りや縮み・しわにもなりにくいことからお手入れしやすい素材としてレイングッズに使用されていることが多いです。
ナイロン生地のデメリット
吸湿性が低い
水分を吸い取りにくいため肌に直接触れるような衣服のインナー、また汗をかきやすい夏場の衣服の素材としては使用されにくいです。
熱・光に弱い
アイロンや乾燥機などの熱を当てるとビニールのように溶けたり変形したりすることはもちろん、日光や紫外線の影響で黄色く変色することがあります。
どうしてもナイロン生地のシワが気になる時はあて布を使用し、アイロンの温度は低温で行うようにしましょう。
ミシンで簡単にすいすいナイロンオックス生地は縫えるの?
ナイロンオックス生地について触れてみましたが、これだけ見てみるとやはり縫いやすそうな綿や麻素材の生地を使った方が良さそうだなと思われる方も多いのではないでしょうか?
また、実際に作品作りの経験がある方の中でも合成繊維を使用したナイロン生地は、表面がつるつるしていて扱いにくいと感じられた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は「6つのポイント」を押さえるだけで、ナイロン生地は簡単にミシンで縫うことが出来るんですよ♪
楽しみながらナイロンオックス生地とファスナーの色合わせ♪
作品を作る前に楽しいかつ大切な材料選び!
今回作る作品におすすめのナイロンオックス生地とファスナーをご紹介します!
ナイロンオックス生地のカラーは27色!!
そして、コンビファスナーは23色もあります!
カラーバリエーション豊富なアイテム同士になるので、「シンプル」「キュート」「ナチュラル」「ポップ」と様々なイメージのポーチを作ることが出来ます!
色が決まればナイロン生地のポーチ作りに取りかかりましょう!
今回は生地売り場のパートのUさんにもお話をお伺いしつつ、ラクラク簡単にナイロン生地で作品を作る方法をお伝えしていきたいと思います!
それではよろしくお願いいたします!
せっかく作品を作るなら素敵なものを作りたいですもんね!みなさんをサポートできるように分かりやすくお伝えしますね!
つるつるしているのが特徴的なナイロン生地で切りにくかったり、ミシンをかける前の生地同士を合わせたりする時の方法が知りたいとの声があるんですけれども、何か解決方法はありますか?
ナイロン生地のおすすめの切り方
「ロータリーカッター」できれいにカット!
ナイロンオックス生地をカットする際ははさみだと生地が逃げてずれてしまうことがあるため、ロータリーカッターを使用してカットすることをおすすめします!
手順①
ナイロン生地の上にカットしたい部分に合わせて定規を置く。
手順②
ロータリーカッターで生地を裁断する。
一度でカット出来なかった場合は、何度か生地の上をロータリーカッターを転がして裁断する。
ナイロン生地に穴を開けない仮止め方法
「スタンドクリップ」で仮止めはバッチリ◎
ミシンをする前にナイロン生地を仮止めします。
生地を仮止めする際はよく写真のように「まち針」を使用される方も多いと思います。
この時「待ち針」を使用すると生地の色によってどうしても写真のような針穴が気になってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?
せっかく作るのなら針穴が気にならない、見た目がきれいな作品を作りたいという方には「スタンドクリップ」をご紹介しております!
「スタンドクリップ」は待針が使用しにくい厚地の生地でもしっかり仮止めできる万能アイテムです。
こちらを使用すると写真のように、生地に針穴をあけることなく仮止めすることが出来ます!
ナイロン生地がミシンで上手く縫えない時は?
という事で、パートのUさんに教えていただいてナイロンオックス生地を縫う際にミシンがスムーズに進まないと感じた時の「対処法3選」をお伝えしたいと思います!!
①ミシンの押えを「テフロン押え」に替えてみる!
普段はミシンをご購入された際に付属しているミシン押えを使用されている方も多いはずですが、つるつるしたナイロン生地だと縫いにくいと感じられる方も実は多いんです。
そんな時は一度「テフロン押え」に替えてください!
「テフロン押え」とは…?
ニット、合成皮革といった滑りの悪い素材を驚く程スムーズに縫うことの出来るあらゆる生地に適した万能タイプのミシン押えです。※ミシンの押え金が斜めのものには使用できません。
②PPバンドを使用する!?
「テフロン押え」に替えてみたものの、どうしてもミシンで縫うと縫いズレが発生してしまい上手く直線縫いが出来ないと感じた場合は「PPバンド」を使用して縫いズレを防止してみるのもおすすめです!
ナイロン生地の上にPPバンドを左側に置きミシンで縫い進めるだけで、キレイな直線縫いが簡単にできます。
これは「PPバンド」によって、滑りやすく浮きやすい性質を持つナイロン生地をしっかりと押さえることが出来るので、キレイに縫い合わせることが出来ます。
③針と糸の選び方は?
実は生地の素材に合わせてミシン針や糸を替えるのも大切なんです。
今回作品作りで使用している「ナイロンオックス生地」をミシンで縫い合わせる時は、
ミシン針:普通地用#11号
ミシン糸:60番手
↑こちらの針や糸の種類を使用すればOKです♪
縫い代を割るには「コロコロオープナー」?!
実はナイロンオックス生地は熱に弱いのでアイロンを使うことはおすすめしていません。
でも、キレイな作品を作るために「縫い代」を割りたいと思われる方も多いのではないでしょうか?
そんな方はこの「コロコロオープナー」を使用してみてください。
写真のように生地の上からコロコロと転がすだけで縫い代を割ることはもちろん折り目なども簡単につけることが出来ます。
生地を伸ばしたり傷めたりしないので布にも手にもやさしく、アイロンを温めるなどの手間がかからないところもおすすめのポイントです!
ナイロン生地の端処理方法は?
「端処理」って皆さんご存知ですか?
「端処理」は布端の処理し、糸がほつれることを避けることが出来るんです。そうすることで作品が長持ちすることが出来るんですよ!
今回はミシンで縫い合わせる方法をご案内いたします。
作品はキレイにかつ長持ちするかなとは思うんですけれども…。ロックミシンを持っている方って少ないですよね?
でももっと簡単、キレイに仕上げることの出来る方法があるんですよ!
袋縫い
ほつれやすい布や薄い布にも適しており、バッグやポーチなどを作る時には便利な処理方法になります。
手順① ミシンで縫い合わせる(第1ミシン)
生地を外表に合わせて出来上がり線より約0.5~0.8cmほど外側の所を縫い合わせます。
手順② 縫い代部分を細くカットする
縫い代部分をでき上がり線と縫い線の幅より細くなるように切ります。
縫い代を割り、コロコロオープナーで押えておく。
手順③ 生地を外表に返す
外表に返して、縫い目の部分をコロコロオープナーでしっかりと押さえておく。
手順④ ミシンで縫い合わせる(第2ミシン)
外表に返した状態からでき上がり線をミシン縫いします。
これで完成です◎
バイアステープ処理
バイアステープは布の織り目に対して45度斜めにカットした伸縮性に優れた細長いテープ状の布のことです。
このバイアステープを使用して生地の端を包み込んで縫い合わせると洗濯してもほつれにくく、キレイな端処理をすることが出来ます。
手順① バイアステープを本体に縫い付ける
バイアステープと縫い代の端を揃えて、端から1cmのところを一緒に縫い合わせます。
※本体を縫い合わせた後からバイアステープを縫い合わせても大丈夫です。
手順② バイアステープで縫い代を包む
縫いしろ部分をテープでくるみ、テープの端は地縫いのミシン目とピッタリ合うように折り込みます。
このとき、テープ幅が1cn程になっていると大丈夫です。
手順③ ミシンで縫い合わせる
端から約1~2mmの部分をミシンで縫い合わせます。
これで完成です◎
折り伏せ縫い
縫い代部分をミシンで押さえて縫い合わせるため丈夫で、よく洗濯するものなどにおすすめの処理方法です。
縫い代部分がキレイに隠れるので、裏面がスッキリ仕上がります。
手順① ミシンで縫い合わせる(第1ミシン)
生地を中表に合わせ、でき上がり線をミシンで縫い合わせます。
手順② 縫い代をカットする
片方の縫い代(倒す側)をミシンで縫い合わせたところから0.5~0.6cm外側あたりをカットします。
手順③ 縫い代を包み、押える
カットした縫い代をもう一方の縫い代で包み、その上からコロコロオープナーでしっかりと押さえます。
手順④ ミシンで縫い合わせる(第2ミシン)
折り端から約0.1~0.2cmの部分をミシンで縫い合わせます。
これで完成です◎
今回ご紹介しているナイロンオックス生地とファスナーを使用して作るのにおすすめのレシピはREC471「ナイロンオックスで作るボックスポーチ」です。
そのレシピを見ながら完成した作品はこちらです!
レシピは商品をお買い上げいただいたお客様へお渡ししております。
ご入用の際はご注文時、また売り場のスタッフににレシピの番号をお申し付けくださいませ。
記事の中で使用したアイテムのおさらい
- ナイロンオックス生地
- コンビファスナー
- スタンドクリップ
- PPバンド
- ミシン糸(60番糸)
- コロコロオープナー
- ミシン針(11番)
- ロータリーカッター
- 定規
- バイアステープ
- テフロン押え
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ナイロンオックス生地でこんな作品も…
今回はナイロンオックス生地でポーチも作りましたが、コンパクトに折りたたむことの出来るエコバッグやトートバッグ、お弁当箱入れ、ペンケースもお作りいただけます!
また、同じナイロン素材の生地の中でもオックス生地は厚みがあるしっかりとした生地になりますので、お子様向けの体操着や上履き入れなどにも最適です◎
その他、おすすめのナイロン生地はこちらからもご確認いただけます!
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