みなさん。こんにちは!
本館4F売場より「ロータリーカッター」についてご紹介いたします!パッチワークやキルトの作品を作られる方にとって、お馴染みのアイテムではないかなと思います!
そんなロータリーカッターの選び方や使用用途、あると便利なおすすめアイテムなどの豆知識などをコラムでご紹介していこうと思います!
目次
ロータリーカッターについて
ロータリーカッターは丸い刃のカッターが付いているカッターになります。
ソーイング用品のルレットのように、コロコロと転がして生地を裁断します。
円形のカッターの刃を回転させて裁断するロータリーカッターにより、曲線や直線をきれいにカットすることが出来ます。
ロータリーカッターは裁ちばさみとは異なり、使い慣れるまでは切れ味の感じ方に馴染みがなく、コツが必要となるかもしれません。
ですが、ロータリーカッターは型紙を置いた状態で、ズレなく裁断をすることができたり、作業が簡単に早くできたりするため、好んで使用される方が多い道具なのです。
また布を重ねて切る時、ロータリーカッターであれば置いたまま切れるためにズレにくいというメリットがあります。
今回ご紹介するロータリーカッターは、主に生地、布を裁断することを目的にするアイテムですが、紙やフィルムといったシート状の素材を裁断することの出来るカッターもございます。
ロータリーカッターの仕組み・構造
ロータリーカッター本体に刃をネジやナット、ワッシャーを使って取り付けています。
安全機能として、ロック機能が備わっているロータリーカッターがございます。
ご使用する際は、ロック機能を解除してからご使用ください!
安全機能が備わっているかにも注目!
ロータリーカッターについているカッターの刃による怪我などのリスクを避けるため、安全機能の有無をチェックして選ぶのもポイントです。
ちなみに、多くの製品に採用されているのが「スライド式」といわれるものです。
こちらは、使用する際にカバーをずらして刃を出すタイプとなっております。
使用しない、収納する時はカバーで刃を保護することが出来るため、保管時の安全性を高めることが可能となっています。
また、「グリップ式」のロータリーカッターもございます。
この「グリップ式」タイプは、力を入れて握ると刃が出てくるという仕組みのロータリーカッターになります。
グリップから手が離れると刃が戻るため、うっかり刃を握って怪我をするということや子供が誤って操作するといったリスクを減らすことが出来ます。
また「セーフティ式」には、ロック機能が搭載されているタイプも存在しています。
ボタンによって刃の位置を固定することができるため、刃が飛び出す危険を回避することが出来るという点が特徴です。
左右兼用タイプなら「左利き」さんも作業がしやすい!
左利きの方はストレスなく作業がしやすい、左右兼用タイプの使用がおすすめです。
右利き用の製品を左利きの方が使用すると、刃先が見にくくスムーズな作業を妨げてしまうなど、不便な上に効率の低下にも繋がっていきます。
左右兼用タイプを使用すれば、刃先が見にくかったり使いづらかったりするというような、操作ミスによる危険性は低くなります。
ちなみにクロバーや河口のメーカーのロータリーカッターは、左右兼用タイプとなっております。
左利きさんも安心してお使いいただけますよ!!
ロータリーカッターのサイズについて
ロータリーカッターの刃の直径にはさまざまな種類がありますが、その理由はカットする素材の大きさや厚みに合わせてサイズをお選びいただけるようにしているからなのです。
直径28mm以下のサイズは「細かい作業に★★★」
刃の直径が28mm以下のロータリーカッターは、小さなサイズにカットする時など、細かい作業の時に便利です。
小回りが利くサイズのため、小さな円も裁断しやすいと感じて頂けると思います。
ですが、直径が大きなタイプと比較して切断力は低いと感じるかと思います。
厚い素材や複数枚重ねてのカットにはおすすめしないサイズです。
薄めで1枚の素材を裁断する作業で使うのに最適です。
最初の1本として使うなら、28mmサイズがおすすめです!
直径45mm以上のサイズは「厚手の素材のカットに★★★」
直径45mm以上のロータリーカッターは、厚手の素材をカットするのにおすすめです。
切断力が高いこちらのサイズは、厚めの素材も軽い力でスムーズに裁断できます。
また、直径サイズが大きい方が刃の当たる面も大きいので、直線を長くきれいに切り出しやすいです。
直径18mmのサイズは「つまみ細工などより小さいサイズの生地の裁断に★★★」
ちなみに、直径18mmのロータリーカッターもお取り扱いしております!
こちらはつまみ細工用の生地のカットなど、より細かい作業時におすすめです!!
直径60mmのLL型は「より厚手の生地の裁断に★★★」
LL型は、直径60mmの円形刃を備えているロータリーカッターです。
厚手の生地を2枚重ねた状態で、生地の裁断をしたい時に使用するのがおすすめです!
このように、長い直線などを切る時は直径の大きな刃、曲線、カーブ部分には直径の小さな刃を選ぶのがおすすめです!
カッターの直径サイズ | 細かいサイズ | 大きいサイズ | 薄手の素材 | 厚手の素材 |
---|---|---|---|---|
18mm以下 | ◎ | △ | ○ | × |
28mm | ○ | ○ | ○ | △ |
45mm以上 | △ | ◎ | ○ | ○ |
素材 | カッターの直径サイズ |
---|---|
綿・コットン シーチング/シャーチング | 45mm |
帆布8号 | 45mm/(生地を重ねる場合は)60mm |
帆布11号 | 28mm/(生地を重ねる場合は)45mm |
麻・リネン | 45mm |
ビニール | 45mm |
羽二重(絹織物) | 28mm |
ロータリーカッターの刃の種類について
ロータリーカッターの刃は非常に鋭利になっているため、抜群の切れ味を持っているのですが、その一方で欠けやすいという難点があります。
そしてサイズだけでなく刃の形状にも様々な種類があります。
ロータリーカッターの刃を選ぶ時のポイント
ロータリーカッターの刃を選ぶ時は、素材や厚みに適したもの、用途に適した種類のものを選ぶようにして下さい!
そして注意すべきポイントとして、カッターの本体には直径が異なる刃はセットすることが出来ません。
さらにミシン目やウェーブタイプといった特殊な刃は、限られた本体にしか装着することが出来ないようになっています。
必ずロータリーカッターの本体がどのタイプの刃に対応しているのか、また直径サイズも合わせて確認するようにして下さいね。
通常タイプ(円形刃)
ロータリーカッターの刃としてスタンダードなタイプの刃になります。
直線や曲線の切り出しなど、様々な用途や分野に用いることが出来す。
ミシン目タイプ刃
ミシン目タイプは、一定間隔でミシン目を入れることが出来ます。
チケットの半券などのキリトリ線を入れたい時に、こちらのロータリーカッターを使用すれば簡単にカット線を入れることが出来ます。
ウェーブ刃
緩やかな波形状のウェーブ刃は、ハンドメイドなどで布や紙のフチの部分に破線を付けるといった装飾を行うための作業におすすめです。
波の間隔がウェーブ刃はゆるやかです。
ピンキング刃
細かい波型形状のピンキング刃もウェーブ刃同様に、装飾を施すときにおすすめですが、ほかに衣類の裁断やパッチワーク作業のほつれ止めを行う時にも使えて便利です。
ピンキング刃はこまかい波線となっております。
ピンキング刃のギザギザに近い波線は、布のほつれ防止をする手段のひとつとしても便利ですので、はさみの代用として使用したい方にもおすすめとなっています。
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Chuko Onlineロータリーカッターの使用用途
ロータリーカッターの使い方その①生地の裁断
基本的には、どんな素材の生地でも裁断することが出来るといわれています。
裁断したい生地の特性に合わせて、ロータリーカッターの刃のサイズを変更すれば基本的にはOKです!
定規を当てる時は、ズレないようにしっかりと押さえておきましょう♪
ロータリーカッターの使い方その②紙の裁断
実は、生地だけでなく紙の裁断もすることが出来るんです!
例えば、カルトナージュの厚紙の裁断や新聞や雑誌の切り抜きの作成にも、ロータリーカッターを使うのをおすすめします。
ロータリーカッターの使い方その③ビニール生地の裁断
表面がつるつるとしているビニール生地の裁断も、実はオススメなんですよ♪
定規を当ててれば、ずれることなくまっすぐに裁断することが出来ます。
厚みのあるビニール生地もございますので、ロータリーカッターのサイズを替えて下さいね。
ロータリーカッターを使って、生地をカットしました!
ロータリーカッターは使い方に慣れていなくても、コツを掴めばすぐに使いこなすことが出来ます!
今回はパートのOさんにお手伝いいただきました!
Oさん愛用のロータリーカッター28mmサイズを今回はお持ちくださり、5種類の生地の裁断を行いました!!
刃を垂直に立てて切り、寝かせると切れ味が落ちるし、厚い生地だと斜めに切れてしまいます。
あと、安全面には十分注意をしてください。
特にみなさんがやってしまいがちなのは、カッターの刃の進行方向上で反対の手で型紙を押さえることです。
これ、カッターが予想より転がりすぎるとざっくりやってしまうのです。
カッターの進行方向上には、必ず手は置かないようにして下さい!
28mmサイズのロータリーカッターで、種類の生地のカットに挑戦!
シフォン生地
カット成功!!
薄手で繊細なシフォン生地ですが、軽い力でカット出来ました!
生地の目立ったほつれなどもみられませんでしたよ。
ちりめん生地
カット成功!!
ちりめん生地も、しっかりとカットすることが出来ました◎
実はロータリーカッターは、はさみを使うと小さいサイズに生地を裁断するのは難しいため、つまみ細工用の生地をカットするときにおすすめしているのです!
シーチング生地
カット成功!!
目の詰まったシーチング生地も、ロータリーカッターをころころ転がすと、あっという間に裁断することが出来ました!
綿麻生地
カット成功!!
綿と麻の異素材が混ざった生地ですが、キレイに裁断することが出来ました!
少し柔らかみのある、くたっとした生地ですが、ロータリーカッターでカット出来ました◎
ヌビ
カット成功!!
中綿の入った少し厚みのあるヌビの生地も、ロータリーカッターで裁断することが出来ました!
綿の部分もふわふわとこぼれて出てくることなく、キレイな断面でした!!
少し厚みのある生地や定規の厚みによっては、使いたいロータリーカッターのサイズでは切りにくいと感じることがあるかもしれません。
その場合は、大きいサイズのロータリーカッターを使用して、生地を裁断するようにして下さいね。
ロータリーカッターを使う時に合わせて使ってほしい!
カッターマット(カッティングマット)
床やテーブルを傷つけないように、カッターマットを下に敷いてからロータリーカッターで裁断を行うようにして下さい。
カッターマットのサイズは、広げる場所や収納スペースなどを考慮するなら、普段からよく作るもののサイズを基準にして決めると良さそうです。
また方眼入りのカッターマットであれば、布目を合わせて裁断することが出来ますよ♪
カッティング定規
ロータリーカッターを使用して直線を切る時に、定規を当ててカットするのがおすすめです。
ただこの時に、カッティング定規を使用するようにして下さい。
プラスチックの透明な定規は、金属の板がない分安心してご使用いただけます。
文鎮
カッターを使用している途中に、ズレることがありますので、生地などを押さえるために文鎮などを置くのがおすすめです!
ロータリーカッターの豆知識!使う時に気を付けて欲しいあんなことやこんなこと
ロータリーカッターの刃の交換方法について
刃は消耗品となっており、切れ味が悪くなってきたら刃を交換する必要があります。
切れ味の悪いまま使い続けると布が全然切れず、何度も刃を当ててしまうので切断面が汚くなってしまいます。
1回で切れなくない、切れ味が悪いなと思ったら、刃を交換するようにしましょう。
ロータリーカッターの刃には、ごく小さなギザギザが入っているのですが、砥いでツルツルにしてしまうと余計に切れなくなるのです。
そのため、ロータリーカッターの刃は交換するようにして下さい!
刃を固定させているネジのパーツを緩めて、ロータリーカッターの刃を外します。
この時、ネジのパーツを紛失しないように注意してくださいね。
刃の取り扱いに気を付けて!
カッターの刃を本体から取り外すことが出来たら、新しい刃を取り付けます。
ロータリーカッターの刃は、円の外側、ぐるっと1周してついています。
扱い方を間違えると、刃の部分で手に傷をつけてしまうことがありますので、気を付けて扱うようにしましょう!
そして、ネジやコマが外れないように、しっかりとめましょう!
カッターの刃の交換方法は、メーカーによって若干仕様が異なりますが、基本はロータリーカッター本体についている刃を外し、新しい刃を装着させるだけになります。
また、刃を選ぶ時は対応しているサイズのものを必ず使用してください。
ロータリーカッターをパッチワーク・手芸・ソーイングのお供に
いかがでしたでしょうか?
実はとっても便利で使いやすいロータリーカッターは、パッチワークやキルト作品を作る時以外にもご使用いただけるんですよ♪
4F国産生地売り場では、今回ご紹介した商品以外にも生地やパッチワーク用品をお取り扱いしております。
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